数学 本書の使い方

数学の参考書と問題集を、どの順に・どう使うかの説明です(無料公開)。

この章の節

本書は、アクチュアリー一次試験「数学」に最短で合格するための参考書です。出題範囲の全体を15章で扱いますが、すべてを同じ重さで学ぶ必要はありません。過去25年分の出題を分析し(序章)、配点の大きい分野から順に、試験で使う形で身につけられるように構成しています。

3冊の役割と使い分け

本書は問題集・解答解説と組み合わせて使います。3冊の章立てと章番号は共通です。

中身 使い方
参考書(本書) 序章(出題分析と合格戦略)、15の章、付録A(確率分布一覧)・付録B(直前に1周する要点総まとめ) 章ごとに読み、理解する。試験の直前は要点だけを読み直す
問題集 章ごとに本番と同じ空欄補充・多肢選択形式の問題6〜8問。巻末に模擬試験 参考書の章を読んだら、同じ章の問題を目標時間内で解く
解答解説 問題集の全問の正解、途中式を省かない解説、誤答の選択肢がどこから来るか 解いた直後に答え合わせをし、間違えた理由を確認する

問題集の各問題には、重要度・目標時間・類題の過去問(例「2023-問3(2)」)が付いています。過去問を解くときにも、本書の章との対応を確かめる手がかりになります。

重要度タグ

章・節・問題には、次の3段階の重要度タグを付けています。章のタグは、序章で集計した直近10年(2016〜2025年度)の配点シェアと出題された年数にもとづきます。

タグ 意味 章の判定基準
S 必修 落とせない 配点シェアが6%を超え、ほぼ毎年出題される。または、S の分野の前提として欠かせない(区間推定は仮説検定と同じ手順で解くので S)
A 頻出 よく出る 配点シェアが4〜6%程度で、10年中8年以上出題される。または、推定・検定の土台になる(第7章)
B 余力 余力があれば 配点シェアが3%未満で、出題が10年の半分以下

節と問題のタグも同じ考え方です。毎年のように小問で出る内容と、他の節の前提になる内容が S です。章のタグが A でも、中心の節は S のことがあります(第12章の単回帰など)。

紙面の見方

本文の中の囲みは7種類です。左が見本、右が読み方です。

各章の最初には「出題データ」の囲みがあり、その章の直近10年の配点シェア、出題された年数、典型的な出題パターン、章の目標をまとめています。

「要点だけ1周」ルート

本文と例題を読まずに、次の3つだけを読む読み方です。

  1. 各節の冒頭の要点の箱(全章で約80個)

  2. 本文中の公式の箱(全章で約70個)

  3. 付録B「要点総まとめ(1周用)」と、その最後の直前チェックリスト

所要時間の目安は、1節あたり2〜3分、1章あたり15〜20分で、15章を通して4〜5時間です。付録Bだけなら約1時間半で1周できます。このルートは、1周目を始める前に全体の見取り図をつかむとき、2周目の合間に忘れかけた章を確認するとき、そして試験の前日に使います。読んでいて式の意味が思い出せない箇所があれば、そこだけ本文に戻ります。

最短合格の学習計画

合格基準点は、満点の60%を基準に試験委員会が決めます。本書では70点を目標にします。小問2問分(10点)の失点や、年度による基準点の上下があっても合格ラインを越えられる水準です。序章で示すように、直近10年はどの年度も「定型」と「標準」の問題だけで点以上あるので、難問を解けなくても70点に届きます。

学習は、次の順に進めます。

  1. S だけで1周する:全章の S の節を読み、同じ章の問題集の S の問題(約60問。目標時間の合計は約7時間)をすべて解く。

  2. A を加えてもう1周する:A の節を読み、A の問題を解く。あわせて、1周目で間違えた S の問題も解き直す。

  3. 模擬試験:180分を計り、本番と同じ順序と時間配分(序章)で解く。

  4. 弱点の復習:模擬試験で落とした分野の章を読み直し、その章の問題を解き直す。B の節は、ここまで終えて時間が残れば読む。

次の表は、週10時間前後を12週続ける場合の例です。

週 参考書 問題集・演習
1〜2 第1〜5章の S の節 同じ章の S の問題
3 第6〜9章の S の節 同じ章の S の問題
4 第10章・第14章の S の節 同じ章の S の問題
5 第12・13・15章の S の節 同じ章の S の問題
6〜7 全章の A の節(2周目) A の問題、1周目に間違えた問題
8 間違いの多い章を読み直す 間違えた問題の解き直し
9 ― 模擬試験(180分)と答え合わせ
10 落とした分野の章。余力があれば B の節 落とした分野の問題
11 付録A(確率分布一覧) 直近年度の過去問を180分で解く
12 「要点だけ1周」と直前チェックリスト 印を付けた問題だけを解き直す

時間が足りなければ、6〜7週目は重要度 A の章(第6・12・13・15章)の節を先に読み、S の章の中にある A の節は後に回します。

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